ひたすら違う色の、違う形のピースを。

昔からパズルを一度も完成させたことがない

 

途中でやめちゃうか、
最後の最後でピースが見当たらないことばかりだった

 

だから、
子供の頃から完成されたものを見ることの方が好きだった

 

あのびっしり埋まっている感じ
ちょっと動かしただけでは壊れない感じ。
パズルに人が群がる。
完成されたものは美しい。

 

いとこの家にいくと沢山飾ってあった。
ずっと見てられた。

 

「きれいだね〜」って。

 

私もパズルを手に入れた日には
わくわくが止まらなかった。

 

いとこの家にあるパズルのように部屋に飾りたい。
でも、できなかった。
完成できなかった。
気づいたらダンボールの中だった。

 

私はすべてのピースが埋まる感覚を経験したことがない

 

完璧で、間違い1つなく、達成する人たちに憧れた。
きっと、
私にはできないからだろう。

 

はじめからピースがない状態で始めていたこともある
わかっていてもひたすら埋める
楽しくて、はまっちゃって1日中パズルばかり。

 

空いたピースを埋めることに必死で
埋まらないピースについては悩んで
いとこからアドバイスをもらうこともあった

 

でも、やっぱり気づく。
完成が近くなるにつれて、
始めから完成しないパズルだったことに。

 

その事実は始めから何も変わらない
そこに別のピースをはめようとしてもはまらない
他のパズルをしてもやっぱり気にかかる

 

昔、どうしても完成させたくて
トイザらスに電話をしたことがあった。

 

「トイザらスで買ったパスルなんですけど、
最後の1ピース見つからなくて。
どうしても最後のピースが欲しいんですけど、
売ってもらえますか?」

 

店員は冷たい声であしらった。
「ピースは販売していません。
新しいパズルをお買い求めください。」

 

そりゃそうだ。
ピースなんて売ってるわけがない。

 

その時は、本気で最後のピースが買えると思っていた。

 

大人になった今、
最後のピースが手に入らないなんて前提だ。
店員さんに聞くなんてばかげている。

 

そうやって、

 

空いた穴を違うピースで埋めようとしたり
忘れようとしたり。

 

埋まらないものを
ひたすら違う色の、違う形のピースで埋める

 

 

今日もやっぱり合わなかった。
昨日もだめだった。
合わないことなんて、始めからからわかってるのに。

 

 

やっぱり、
完成されたものを見ているくらいがちょうどいい

 

 

私はそのくらいがちょうどいい。。

 

 

梅雨のせいか
パズルが湿ってる。
目が曇る。

 

ひたすら違う色の、違う形のピースを。
明日も、明後日も、明々後日も。

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